
冬の厳しい寒さを耐え、春先に花を咲かせるタンポポには、昔から強い生命力が宿るといわれ、日常の食事や漢方として、特に女性を中心に食されてきました。
そのほとんどが、タンポポの根もしくは全草をそのまま煎じたものですが、それとは別に、タンポポの葉から抽出された有効成分が発見され、「T-1エキス」と名付けられました。
ここではこの「T-1エキス」についてカンタン&丁寧にご説明します。
T-1エキスってなんだろう?
T-1エキスは、タンポポの葉からのみ抽出される成分で、その正体は多糖体です。
多糖体とは、単糖(それ以上簡単にはならない糖の基本単位)が複数個結合した総称で、からだをつくる細胞膜を形成する大切な成分です。
この多糖体が不足すると、細胞の働きに支障をきたします。
しかし、この多糖体は人工的に作り出すことができないので、意識的に食品から摂取する必要があります。
T-1エキスは、この健康維持に欠かせない大切な多糖体の一種で、分子量が非常に小さいため、体内にとても吸収しやすいのが特徴です。
しかもこのT-1エキスはタンポポからしか取れず、1kgのタンポポの葉から、わずか36mg(葉全体の0.0036%!)しか抽出できない、大変貴重な成分なのです。
T-1エキスの抽出方法
タンポポの根や葉をそのまま煎じたものは、主に清熱作用にすぐれていますが、同じタンポポでも、T-1エキスは、材料の性質をもっと良くするための「炮製」という東洋医学の伝統的な製法に基づいて抽出されています。
まず、タンポポの葉を凍結乾燥して粉砕します。そこに特殊カラムを用いて熱と圧力を加えて抽出・炮製し、濃縮・精製したものがT-1エキスです。
このとき、タンポポがもともと持つ冷性の性質が温性に変化します。
T-1エキスの臨床報告
T-1エキスの機能性については、多数の分野で様々な報告がなされています。
東西医学融合研究会会員は、これまで「漢方治療・体外受精」による不妊症治療に有効な成績を上げてきましたが、さらに『T-1エキス』の併用治療を研究・発表した。
- 排卵促進剤を繰り返し使うためにランクの高い卵子及び卵子の数がとれない。
- 子宮内膜症のために着床率が低い。
不妊治療を受けた患者さんは、T-1エキスを併用してから排卵誘発剤による体の不快感が軽減され、高温期の体温が高く、高温期間が保てるようになります。
排卵期のおりものも増えてきました。
下記の表は、 従来の治療法を採用した者12人と、治療に「T-1エキス」を併用した者32人を比較した結果です。
治療期間は4ヶ月、採卵期間は2ヶ月短縮し、妊娠率は20%増加しました。
T-1エキスを飲用された患者さんの卵子は高いランクのものが採れ、数量も増えました。
このタンポポ葉からの抽出成分「T-1エキス」には【抗ウイルス作用】【血液循環促進】【活性酸素除去】【下垂体のホルモン分泌促進効果】が認められており、つまりは、調整されたホルモンによって卵胞の発育が高まり、子宮内膜の血液循環も良くなり、妊娠率も上がると考えられるのです。
従来治療 | T-1エキスを併用 | |
---|---|---|
治療期間 | 18ヶ月 | 14ヶ月 |
採卵周期 | 10ヶ月 | 8ヶ月 |
妊娠率 | 50% | 70% |
多胎妊娠 | 1人(12人) | 6人(32人) |


- 従来の治療法を採用した者12名、「T-1エキス」を併用した者32名を比較すると、治療期間は4ヶ月、採卵期間は2ヶ月とそれぞれ短縮され、妊娠率も増加した。

※東西医学学融合研究会症例集より抜粋
- 2005/7/12(火)
- 日本健康科学学会で「T-1エキス」の研究発表が行われました 。
2004年11月27日、京都大学百周年時計台記念館において日本健康科学学会関西支部学術大会が開催されました。4回目を迎える今回のテーマは『失った健康・無意識な健康・さらなる健康』。健康を原点から見つめ、生活における健康の科学を磨き、深めたいとする意欲的な参加者が見守る中、「T-1エキス」の研究発表が行われました。
「T-1エキスの不妊治療への意義」では、レセプターの感受性亢進作用、ドーパミン合成促進作用による生理不順、高プロラクチン血症改善が報告されました。
