〜基礎体温表でわかる!あなたの体質の傾向は?〜
エネルギーを最小限にしか使っていないときの体温のことで、朝目覚めたとき寝たままで測ります。この毎日測ったものを線でつないでグラフにした基礎体温表から女性ホルモンの分泌や排卵の有無などについて知ることができます。
この基礎体温のグラフの傾向から6タイプに分け、症状や注意点などをタイプ別にまとめました。自分の傾向を良く知る事で、今の体質がご判断頂けます。 あなたはどのタイプですか?
- 高温期の日数が12日未満(12日〜14日が理想的)
- プロゲステロンに対する感受性が低いため体温が上昇しない。
お肌 | 張りがない・毛穴が開く・つやがない |
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お身体 | 精神的疲労感が強い・腰や膝がだるい・めまい・耳鳴り・性欲の減退・下腹部の冷え・風邪を引きやすい・肩こりがひどい |
心理的要因 | 不安感が強い・自責の念が強い・落ち込みやすい・不信感が強い |
特徴 | 月経不順(生理が遅れがち)・月経量が少ない・経血の色は薄く水っぽくサラサラしている |
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日数 | 短めで3〜5日・5〜7日あったものが徐々に短くなる |
症状 | 月経後半の疲労感・集中力散漫・物忘れが多い |
月経痛 | 腰・お腹の鈍痛・生理後半に多い |
貧血、低血圧、低体温のいずれか、または全てを持つ人に多いタイプ。
憂鬱な気分に陥りやすく、一年を通じて体全体の冷えを感じ、特に足先や手先などが冷えます。基礎代謝が低いために、何かをするとすぐにだるくなり、体力もあまりない人が多いのが特徴です。甲状腺の機能が低下しているなど、冷え性以外の病気が隠れていることも考えられるので、症状がひどい場合は、医師の診察が必要なケースもあります。
不妊の原因としては、
排卵障害(脳下垂体型、卵巣機能低下型、多嚢胞性卵巣型)、授精障害(頚管粘液分泌不全)、着床障害(子宮内膜の異常、黄体機能不全)・子宮内膜が硬くて薄い・未成熟な排卵・卵が小さい・排卵誘発剤で卵が出来ない事もある、などが考えられます。
お食事 | 朝食は一日の元気の源ですので、出来るだけ食べるようにしましょう。 また、冷たいもの、生もの、油ものは胃腸の消化・呼吸を低下させるので、とり過ぎないように気をつけましょう。 |
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お勧めの食材 | 黒豆・小豆・水菜・牛肉・ジャガイモ・山芋・しいたけ |
毎日の生活 | 寝不足は大敵です。睡眠時間はたっぷり取りましょう。 日中もこまめに休息をして「気」を補充しましょう。 ハードな運動ではなく、ウォーキングやヨガなど、ゆっくりとした運動をお勧めします。 |
女性ホルモンの働きを理解することで、傾向や対処法がわかってきます。 |
基本エネルギーの「気」が不足気味です。
いつも忙しい方、スタミナが少ない方、胃腸が弱り気味の方に多いタイプです。
このタイプの方は、身体の基本エネルギーである「気」を増やして血のめぐりを良くしていくこと が必要です。目の使いすぎや、夜更かしは厳禁!充分な睡眠を取りましょう。
- 高温期への移行が長い
- 3日以上かかってだらだら上がる
- 上下しながら3日以上かかる
- 精神的ストレスや肉体疲労によって妊娠していないのに高温期が長くなる場合がある。
お肌 | 敏感肌・赤ら顔・吹き出物 |
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お身体 | 寝つきが悪い・過食ぎみか食欲不振・おなかが張る・便秘がさらに強くなる・軟便ぎみの人は下痢・ゲップがよく出る |
心理的要因 | イライラしやすい・怒りっぽい・不妊治療にストレス感・周囲の人への不満感 |
特徴 | 月経不順(早くなったり遅くなったりする)・経量も一定しない・経血は紫色で血塊が混ざる |
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日数 | 一般的で4日〜6日 |
症状 | 生理前はイライラ・月経前落ち込みが激しい・肌荒れやニキビ |
月経痛 | 月経前にお腹の張り、始まると減痛・月経前には乳房が張って痛む |
下半身に強い冷えを感じることが多いタイプです。
このタイプの場合、上半身はほてっているのに下半身は冷えているので、その温度で顔が赤くなるのが特徴です。また、冷たい食べ物や飲み物を多く摂取しがちで、イライラや生理不順、生理痛、慢性の便秘に悩まされる場合も。男性にもこのタイプは多く、その場合、精力の減退が見られます。おなかをあたためることがいちばんの治療になります。
不妊の原因としては、
排卵障害(視床下部型)、高プロラクチン血症・黄体機能不全・排卵日が不明瞭・排卵チェックで陽性で「40時間以内に排卵する」と思われても実際に排卵するまでに4日以上かかる場合がある・・・などが考えられます。
お食事 | スナック菓子やケーキ等脂肪分が多くて甘い物は避けましょう。 食事についてはご飯や肉類の食べすぎに注意しましょう。 にんにくなどの刺激物や辛味は避けて薄味にする事が大切です。 |
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お勧めの食材 | しそ・バジル・ジャスミン・などのハーブ・ごぼう・春雨 |
毎日の生活 | 毎日の生活の中に「リラックスタイム」を加えて、その日のストレスはその日のうちに解消するよう心がけましょう。 リラックス効果のあるアロマオイルを香らせることも効果的です。 ヨガや太極拳など深い呼吸を取り入れたエクササイズがお勧めです。 |
女性ホルモンの働きを理解することで、傾向や対処法がわかってきます。 |
ストレスなどが原因で、基本エネルギーの「気」のめぐりが悪くなり、血管が常に緊張している状態です。仕事が忙しく、夜や休日もゆっくり休むことが出来ない方に多いタイプです。
このタイプの方は、自分にあったリラックス方法を見つけて実践してみることが必要です。なによりもリラックスする事が大切!緊張した血管をほぐして身体中の循環機能を改善し、プロラクチン値を調整しましょう。
- 高温期の途中で体温が下がる
- 周期が39日以上
- 遅延排卵の可能性
お肌 | 顔色が悪い・くすみ・シワ・顔面萎黄・唇や舌が淡色 |
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お身体 | めまい・目がかすむ・目のくらみ・手足のしびれ・不眠・痩せる |
心理的要因 | うつになりやすい傾向がある・脱力感・精神的疲労感が強い |
特徴 | 遅れぎみ・40日以上のこともある |
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日数 | だんだん日数が短くなり、月経量も少なく、色は淡色の傾向 |
症状 | 肌の乾燥・カサつき・不眠や夢を見る・眠りが浅い・貧血 |
月経痛 | 鈍痛がある・生理の後半が多い |
秋口になると手足、足先などの体の先端部分が冷え始め、冬になると痛むようになるタイプ。
こうした症状は、体の末端の血管が収縮することによって体温が下がってしまうために起こります。足先の温度を測ると、平均よりもかなり冷たい、寒質冷えのタイプです。
そのため、肌が乾燥したり、しもやけなどができやすくなります。夏でもエアコンが効いている場所では、上着やショールが必要です。
着床障害(黄体機能不全)・稀発月経などがあげられます。
稀発月経は、放置すると無月経になってしまう場合もあるので、早急に改善を!!
また、子宮内膜が厚くなりにくく、なかなか着床しにくい傾向があります。
お食事 | 偏りのないバランスの取れた食事が大切です。ひとつのものだけを食べたりせず、出来るだけ多くの種類の食材を摂るように心がけましょう。 |
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お勧めの食材 | 黒ごま・きくらげ・プルーン・レバー・鶏肉 |
毎日の生活 | 睡眠は重要です。遅くとも12時までにはベッドに入る習慣を身に付けましょう。また、就寝前は、頭を使う作業は避けて出来るだけリラックスした時間を過ごしましょう。 |
女性ホルモンの働きを理解することで、傾向や対処法がわかってきます。 |
栄養や、酸素を身体に運ぶ「血」が不足気味です。偏食の方や、無理なダイエットを続けている方に多いタイプです。このタイプの方は、「血」をしっかりと作っていくことが重要です。筋力が貧弱な方が多いので、テニスなどの身体を酷使するスポーツは避けて、ヨガや適度の水泳がお勧めです。
- 低温期との差が0.3℃未満
(0.3℃から0.5℃が理想) - 身体全体が冷える。
- ギザギザになる場合には自立神経によるストレスの可能性あり。
お肌 | くすみ・目の周囲がどす黒い・シミ・ニキビ跡 |
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お身体 | 肩こり・便秘・生理痛・冷え性(手・足・腰・お腹・など) |
心理的要因 | 月経中に怒りやすい・だるさを感じる・嫌悪感 |
特徴 | 月経は不規則(早くなったり、遅くなったりする) |
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日数 | だらだらと続く・すっきりと終わらない・長めで7日以上 経色は紫暗色・時として血塊が混ざる・おりものが白く量が多い |
症状 | 月経前に腹部が硬くお腹が張る・月経前に便秘・月経が来そう・・・と思ってからなかなか来ない・月経前半は茶褐色 |
月経痛 | 激しい痛み・月経が始まると痛くなる・痛みが出血量と比例する |
体がいつも冷えているように感じるタイプ。季節を問わず、強い冷えを訴える人が多いようです。実際に体温を測ると決して低くはないのですが、自律神経に狂いが生じているために血管が拡張しっぱなしで、熱を放出しつづけることとなり、そのために常に冷えを感じます。このタイプは、便秘や下痢をくり返したり、胃が弱かったり、また、頭痛や腰痛を訴える場合もあります。
不妊の原因としては、
卵管障害(卵管癒着)・授精障害・(抗精子抗体陽性)、着床障害子宮筋腫・子宮内膜症などがあげられます。
お食事 | 冷たい飲み物や食べ物は避け、お弁当などもレンジで温めるなど、温かい物を取るように心がけましょう。体温よりも冷たいものは、お身体の中で体温を吸収してエネルギーを奪ってしまいます。 |
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お勧めの食材 | こしょう・しょうが・にんにくなどのスパイス類・ねぎ・たまねぎ・鶏肉・えび |
毎日の生活 | 身体を冷やさないよう常に服装には気を配りましょう。特にお腹・腰はしっかりガードしましょう。また、お風呂はシャワーだけにせず、出来るだけゆっくりと湯船につかる習慣を身に付けましょう。 |
女性ホルモンの働きを理解することで、傾向や対処法がわかってきます。 |
冷えや寒さで血管が収縮し血行が悪くなっています。冷え性で寒がりの方に多いタイプです。まずは、冷たいものばかりを好んで取ったり冷房がきいた場所に薄着でいたりすることは避けて、身体を冷やさない生活を心がけましょう。血行を良くするためにも定期的で適度な運動は必要です。水泳などの水中運動は避けて、長続き出来そうな自分が楽しめるスポーツを見つけましょう。
- 高温期と低温期の差が0.5℃を超える
- ホットフラッシュの症状が出る場合もある
- 常に身体が熱い
お肌 | 乾燥・小じわ・チリメンジワ・カサつき |
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お身体 | ほてり・暑がり・汗をかきやすい・口や喉が渇く・顔面紅潮・唇が紅色 |
心理的要因 | 焦燥感・耳鳴りを感じる・寝汗をかき寝苦しく不眠がち |
特徴 | 月経が経早(生理が早い)経色は紅色・経量が多い、あるいは月経が経遅(生理が遅い)経色は紫色・経量が少ない。 |
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日数 | 一般的で4日〜5日 |
症状 | 月経前に足がむくむ・疲れて身体がだるい・食欲がない・下痢をしやすい・風邪を引きやすい・月経中に身体が冷える・特にお腹が冷たい |
月経痛 | ほとんどの場合感じないことが多い |
冷え性とは無縁だと思っているのに、実は冷えを持っている、というタイプです。
体の深部が冷えているのに、表に近い部分は血液が活発なため、冷えていることを自覚しにくいために起こります。特に肩こり、頭痛、めまいなど、不定愁訴を持っている人はこのタイプの可能性があります。手足にほてりを感じたり、全身にかゆみがあったりという症状もよく見られます。まずは体の奥をよくあたためることが大切です。
不妊の原因としては、
ホルモンのバランスが悪い・受精障害(免疫学的不適合)・過剰な熱が身体の中に溜まっているため着床しても長く続かずに流れてしまうケースが多いなどがあげられます。
お食事 | 野菜や果物でおだやかに水分補給を行う事が大切です。唐辛子・こしょう・辛子など、身体の潤いを奪ってしまう作用がある香辛料や脂っこいものの取りすぎには注意して、普段は薄味で野菜中心の食事を心がけましょう。 |
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お勧めの食材 | ぶどう・みかん・なす・トマト・小松菜・アスパラガス |
毎日の生活 | こまめに水分補給を行いましょう。汗をかきやすい体質なのでびっしょりと、汗をかくようなことは避けましょう。 |
女性ホルモンの働きを理解することで、傾向や対処法がわかってきます。 |
潤いが足りないため、身体の余分な熱が冷めにくい状態です。
食べても太らない方、更年期が近い40歳以降の方に多いタイプです。
このタイプの方は、水分を補うことが必要です。汗のかきすぎには注意したいので、水泳やアクアビクスなどの水中運動がお勧めです。
- 低体温で一相性の場合には無排卵あるいは無月経の可能性もあり
- 体温がバラバラではっきりしない場合はストレスが多く、自律神経が不安定な傾向あり
お肌 | たるみ・むくみ・ほてり・てかり |
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お身体 | むくみ・身体が重い・だるい・肩こり・肥満・顔面、四肢の浮腫 |
心理的要因 | 動悸・無気力感・胸苦しい・おっくうに思う・消極的・性欲が淡白・過度のストレス |
特徴 | 月経不順・時として無月経・経血は粘り気があり時には血塊が混じる・おりものは白色で量が多く粘り気がある。 |
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日数 | 無月経・または一般的な5日〜7日・少量の出血が8日以上 続く場合は無排卵性月経の可能性が考えられる。 |
症状 | 出血はあるものの、排卵が認められない |
月経痛 | ほとんど感じない場合が多い |
体が重く感じ、むくみやすいタイプ。水分をあまりとらないのにむくむ場合と、水分をよくとるためにむくむ場合の2とおりのタイプに分けられます。
足先はいつも湿っぽく、冷えており、また、下半身も冷えやすく、ひざや腰が痛くなることも。トイレに行く回数が少ないのが特徴といえます。このタイプの人は、とにかく下半身の血行を促すことが大切。運動や半身浴で全身の血行を促すことが特に効果的です。
不妊の原因としては、
卵管障害・ホルモンバランスの崩れ・下垂体の腫瘍・甲状腺の異常卵巣機能低下・無排卵性月経あるいは、無月経・過度のダイエットによる過食症・ストレスなども考えられます。
お食事 | 食事やお酒の量を減らしましょう。食前に温かいお茶を1杯飲むと食欲が落ち付きます。また、良く噛んで食べる習慣を身につけると、食べる量も自然に減ってくるでしょう。それから、甘い物や脂っこいものは控えて、野菜中心の薄味の食事を基本としましょう。 |
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お勧めの食材 | 昆布・たけのこ・ごぼう・レタス・白菜・大根・酢 |
毎日の生活 | 発汗は余分な水分や老廃物を排出するのに効果的ですので、エスカレーターではなく階段を使う、1駅歩く、など毎日の生活に簡単な運動を取り入れてみましょう。 また、お風呂は湯船にゆっくりつかって汗をかくようにしましょう。なお、身体が重い、肩がこるなどの症状を予防するには、特に梅雨や台風の時期に食生活に気をつけて腹八分目を心がけましょう。 |
女性ホルモンの働きを理解することで、傾向や対処法がわかってきます。 |
食べることが好きな方に多いタイプです。加齢とともに胃腸の消化・吸収が悪くなってくると、更に身体に余分な水分・脂肪が溜まりやすくなってきます。まずは、食事の量を減らして、余分なものを溜め込まない生活を心がけましょう。じんわりと汗をかくような、ウォーキングやダンベル体操などがお勧めです。